JAPAN World Games Association

特定非営利活動法人
日本ワールドゲームズ協会
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ワールドゲームズ

イチからわかる、ワールドゲームズQ&A

ワールドゲームズについて、よく聞かれる質問をQ&A形式でまとめました。

入門編

Q1
「ワールドゲームズ」って?
A
世界のトップアスリートによる総合競技大会です

ワールドゲームズは世界最高水準のアスリートが競い合う国際スポーツ競技大会です。国際ワールドゲームズ協会(IWGA)の主催、国際オリンピック委員会(IOC)の後援により、4年に一度、夏季オリンピック・パラリンピック競技大会の翌年に開催されます。選手は、オリンピックでは各国代表として参加しますが、ワールドゲームズでは各競技の国際スポーツ連盟(IF)によって選ばれた代表として出場します。表彰式では、金・銀・銅のメダル授与と国旗掲揚が行われますが、国威の発揚と勝利偏重主義は抑えられています。

大会期間中には公式競技と公開競技が実施され、日頃なじみ深いスポーツから目新しいスポーツまで、さまざまな競技で熱戦が繰り広げられます。公開競技は、開催都市の国・地域で盛んなスポーツや伝統的なスポーツが実施され、IWGAと開催都市が決定します。また、世界各地から訪れる選手、役員と開催都市の人々との交流を目的とした一般参加プログラムなども併せて開催され、各競技の普及を図っています。

Q2
競技種目はいくつあるの?
A
39競技です

国際ワールドゲームズ協会(IWGA)の加盟競技は、39競技あります。競技の採用については、IWGA総会での承認が必要となります。

尚、フロアーボール、キックボクシング、ラクロス、ムエタイは2013年から、サンボ、武術は2021年からワールドゲームズ競技となりました。

各競技の国際スポーツ連盟のサイトへアクセスできます
2021年9月1日現在 39競技
Q3
代表選手はどうやって選ばれるの?
A
国際スポーツ連盟が各国競技団体に参加要請します

ワールドゲームズの場合、各国の代表によって競技が行われるわけではありません。世界最高レベルの選手という基準で、各競技の国際スポーツ連盟(IF : International Federation)が参加選手を検討し、各国の競技団体(NF:National Federation)に選手の派遣を要請することによって、代表選手が決定します。なお、参加選手や監督の大会期間中の宿泊施設は国別ではなく競技別に用意されます。オリンピックのような選手村はありません。

Q4
次の大会はいつ開催されるの?
A
2022年7月7日~17日に開催されます

ワールドゲームズは4年に一度、夏季オリンピック・パラリンピック競技大会の翌年に開催されます。第11回目となる次回のワールドゲームズは、2022年7月7日から17日までの11日間、アメリカ合衆国のバーミングハムで開催されます。1981年の第1回大会以来約40年ぶりのアメリカ開催となります。

Q5
次の大会は何競技実施するの? 参加選手はいつ頃決まるの?
A
公式競技30競技、公開競技5競技が行われる予定です
代表選手は2021年秋頃から順次決定されます

公式競技は国際ワールドゲームズ協会の加盟競技(現在39競技)の中から実施されます。公開競技は開催都市の国・地域で盛んなスポーツや伝統的なスポーツが実施され、国際ワールドゲームズ協会と開催都市が競技を決定します。

各競技の選手は成績に応じて、例年、大会前年の秋頃から決まり始め、ワールドゲームズの大会直前に選手が決定する競技もあります。

公式競技(30競技)
芸術系
標的系
武道系
柔術
空手
キックボクシング
ムエタイ
相撲
筋力系
球技系
カヌー(ポロ)
フィストボール
フロアボール
ハンドボール(ビーチ)
コーフボール
トレンド系
公開競技(5競技)
  • デュアスロン
  • フラッグフットボール
  • ラクロス(男子)
  • 車椅子ラグビー
  • 武術
Q6
2017年大会の参加国や選手数、日本選手の活躍はどうだった?
A
102の国・地域から3,214人の選手が参加し、日本選手も活躍しました

2017年にポーランド共和国・ヴロツワフ市で開催された第10回大会は102の国・地域から3,214名の選手が参加しました。日本からは18競技に98名の選手が参加し、金9・銀6・銅7の22個のメダルを獲得しました。メダル数はロシアの63個が最多で、日本はフランス・ドイツ・イタリア・ウクライナ・ベルギーに次いで世界第7位(アメリカも同数)でした。

もっと知りたい編

Q7
どんな競技がワールドゲームズの競技種目に選ばれるの?
A
オリンピックに採用されていない競技種目

ワールドゲームズで採用される競技は、一定の条件を満たす必要があります。以下のような条件を満たしたものの中から、実施競技が決定します。

条件の例

  • 国際スポーツ団体連合(GAISF)と国際ワールドゲームズ協会加盟の競技の中で、オリンピックに採用されていない競技種目であること。
  • 開催地の既存競技施設で実施可能であること。
  • 世界的に普及しており世界選手権大会が定期的に行われていること。
Q8
オリンピックに採用された競技はあるの?
A
ワールドゲームズとオリンピック、双方の実施競技が入れ替わることもあります

ワールドゲームズとオリンピック、それぞれで採用される競技の選考基準は異なりますが、これまでにワールドゲームズ競技からオリンピック競技に採用されたケース、オリンピック競技からワールドゲームズ競技に採用されたケースの両方が存在します。

今では象徴的存在となっている綱引も、かつてはオリンピックの正式種目でした。また、アーチェリーや新体操、トランポリンなど、種目によってはオリンピックとワールドゲームズの両方に採用されている競技もあります。

なお、ワールドゲームズ競技からオリンピック競技に採用されたケースとしてあげられる主な事例は、次の通りです。

【ワールドゲームズ競技からオリンピック競技に採用されたスポーツ】
バドミントン
WG第1回大会では公式競技。1992年バルセロナ五輪から夏季オリンピックの正式競技。
野球
WG第1回大会では公式競技。1992年バルセロナ五輪から2008年北京五輪まで夏季オリンピックの正式競技。
ソフトボール
WG第1~2回大会では公式競技。1996年アトランタ五輪から2008年北京五輪まで夏季オリンピックの正式競技(女子)。
テコンドー
WG第1~4回大会では公式競技。2000年シドニー五輪から夏季オリンピック正式競技。
ビーチバレーボール
WG第5回大会では公式競技。1996年アトランタ五輪から夏季オリンピック正式競技。
女子ウエイトリフティング(重量挙げ)
WG第5回大会では公式競技。2000年シドニー五輪から夏季オリンピック正式競技。
トライアスロン
WG第4回大会では公式競技。2000年シドニー五輪から夏季オリンピックの正式競技。
7人制ラグビー
WG第6回大会以降、公式競技。2016年リオデジャネイロ五輪から夏季オリンピック正式競技。
【2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会で採用(追加)されたワールドゲームズ競技(5競技)】
  • 空手
  • ローラースポーツ(スケートボード)
  • ソフトボール(野球・ソフトボール)
  • スポーツクライミング
  • サーフィン
Q9
開催都市はどうやって決めるの?
A
競技施設が充実していることが決め手です

ワールドゲームズ開催都市に選ばれるためには、競技を行うための施設がいかに充実しているかが重要です。原則として「既存の施設を利用して競技を行える」または「大会の開催が決定した時点で施設建設を計画中で、大会開催までに完成する施設を利用して競技を行える」ことが条件となります。そのため、ワールドゲームズのすべての正式競技を実施できなくても、開催都市に立候補することは可能です。

競技施設の状況以外にも、経済状況や治安、交通事情、宿泊収容規模など総合的な観点から判断されます。

Q10
日本で開催されたことはあるの?
A
2001年の第6回大会は秋田県で開催されました

2001年に行われた第6回大会は、アジア地域としては初となる秋田県で開催されました。2001年8月16日から26日までの11日間にわたって行われ、93の国・地域から合計2,193名の選手が参加しました。

県内8市町村・21会場の史上初の広域開催でしたが、22の公式競技と5の公開競技を実施し、観客数は30万人を記録しました。一般市民を対象に競技種目の体験コーナーなども設けられ、2001年夏の秋田県はワールドゲームズ一色となりました。その後、大会経費の残余金2億円を基に「あきたワールドゲームズ基金」が設立され、秋田県内におけるスポーツ振興や人材育成など、さまざまな公益事業に役立てられました。

Q11
ワールドゲームズの開催実績は?
A
過去10回、世界10都市で開催されました

1981年にアメリカのサンタクララで開催された第1回大会以来、20年以上の歴史を持つワールドゲームズ。これまでの歴史をまとめると、次のようになります。

第1回 1981年
サンタクララ(アメリカ)
実施競技数
15(公式競技:15/公開競技:0)
参加国地域数
9カ国
参加選手数
1,265人
第2回 1985年
ロンドン(イギリス)
実施競技数
20(公式競技:20/公開競技:0)
参加国地域数
57カ国
参加選手数
1,550人
第3回 1989年
カールスルーエ(旧西ドイツ)
実施競技数
20(公式競技:17/公開競技:3)
参加国地域数
49カ国
参加選手数
1,965人
第4回 1993年
ハーグ(オランダ)
実施競技数
25(公式競技:21/公開競技:4)
参加国地域数
49カ国
参加選手数
2,275人
第5回 1997年
ラハティ(フィンランド)
実施競技数
28(公式競技:23/公開競技:5)
参加国地域数
75カ国
参加選手数
1,725人
第6回 2001年
秋田(日本)
実施競技数
27(公式競技:22/公開競技:5)
参加国地域数
93カ国
参加選手数
2,193人
第7回 2005年
デュイスブルク(ドイツ)
実施競技数
32(公式競技:26/公開競技:6)
参加国地域数
93カ国
参加選手数
3,205人
第8回 2009年
高雄(チャイニーズタイペイ)
実施競技数
31(公式競技:26/公開競技:5)
参加国地域数
84カ国
参加選手数
2,908人
第9回 2013年
カリ(コロンビア)
実施競技数
30(公式競技:26/公開競技:4)
参加国地域数
98カ国
参加選手数
2,929人
第10回 2017年
ヴロツワフ(ポーランド)
実施競技数
31(公式競技:27/公開競技:4)
参加国地域数
102カ国
参加選手数
3,214人
第11回 2022年
バーミングハム(アメリカ)
実施競技数
35(公式競技:30/公開競技:5)
参加国地域数
未定
参加選手数
未定
Q12
国際オリンピック委員会(IOC)との関係は?
A
ワールドゲームズはIOCの後援を受けて開催されます

ワールドゲームズを主催する国際ワールドゲームズ協会(IWGA)は、国際オリンピック委員会(IOC)と協力関係にあり、ワールドゲームズは第3回大会(1989年)からIOCによる後援を受けています。2000年10月にはIWGAとIOCの間で「相互協力に関する覚書」が調印され、これによりIOCはIWGAに対し「ドーピングテストの費用を負担する」「知識・技術面での支援・援助を提供する」「各国オリンピック委員会にワールドゲームズの参加者を支援するよう要請する」などの支援を行うことになりました。

また、2014年のIOC臨時総会で承認された「オリンピック・アジェンダ2020」の中で「IOCとIWGAはスポーツプログラムの構成及びそれぞれの評価に関して緊密に協力する。」と提言されており、協力関係はますます強化される方向にあります。

Q13
日本ワールドゲームズ協会(JWGA)ってどんな組織なの?
A
さまざまなスポーツを普及・紹介するNPO法人です

日本ワールドゲームズ協会(JWGA)は、ワールドゲームズ関係競技の種目団体によって組織された日本ワールドゲームズ委員会を改組し、1985年に発足しました。

設立当初より国際ワールドゲームズ協会(IWGA)の事業に参画、2001年には第6回ワールドゲームズの日本誘致に成功し、秋田県にて大会を開催しました。NPO法人として認証を受けた日本ワールドゲームズ協会は、ワールドゲームズ運動の推進を中心に多種多様なスポーツの普及、スポーツ人口の増加などを図るとともに、スポーツを通じた健康増進と世界平和に寄与するべく活動を続けています。

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バーミングハム大会で実施される競技(YouTube)
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